「歯は臓器だった」
2011年未曾有の被害をもたらした東日本大震災。
発生から1週間後、かつての被災経験をもつ神戸市は被災者にあるものを大量に届けました。それは「歯ブラシ」です。
1995年、阪神淡路大震災の被災者は、避難所生活で満足に歯みがきができず、口の中を清潔に保つことができませんでした。その結果何が起こったのか。
細菌が肺に入り、誤嚥性肺炎にかかって約200人の方が亡くなったのです。これは震災関連死のなかでは、最多の24%を占めます。
東日本大震災の被災地に届けられた歯ブラシは1万1000本。同時にポスターによる歯磨きの啓発も徹底的に行われました。口腔ケアが被災地の多くの命を守ったのです。
この例でもわかるように、歯は命に直結しています。
わたしたちは、「歯は単に食べるだけの道具ではなく心身の健康に重大な影響を及ぼす臓器である」であるとする「歯臓HAZOU」(ハゾウ)というコンセプトを掲げ、単なる道具としてではなく体にとって真に良い商品、正しい口腔ケアの知識を提供していきます。
詳しくは、「歯臓HAZOU(ハゾウ)」のページをご覧下さい。
株式会社KOSについて
「先生、何でも噛めますバイ!」
ある元気な総入れ歯のお婆さんがこう言いました。
歯は「必要なのか」、「必要でないのか」と問われると、誰しも必要だと答えるでしょう。
しかし入れ歯で何でも噛めて代用できるのであればどうでしょうか。
入れ歯であればもう虫歯にはならないし、歯周病の心配もいらない。
歯並びも綺麗だし、水ですすいだら歯磨きもしなくていい。
それだったら歯がなくなってもいいのではないでしょうか。
歯は人間にとって必要不可欠な存在なのか?
その疑問から株式会社KOSは誕生いたしました。
我々は、この問題に取り組むに当たって「一見すると健康そうな状態」は「本当に健康な状態」なのかについて研究を重ね、あるひとつの仮説にたどり着きました。
「歯は臓器である」という考えの「歯臓器」説です。
研究の結果、歯の有無で健康状態が大きく左右されていることが分かり、血圧や体温調整などにも大きく影響を与えていることが分かりました。
最近では、この「歯臓器」説は歯科の学校の教科書にも掲載されるようになり徐々に認知されるようになりましたが25年前はまだこの考えは提唱すらされておりませんでした。
創業者の村津和正は、この「歯は単に食べるだけの道具ではなく心身の健康に重大な影響を及ぼす臓器である」ということを立証すべく1993年に株式会社KOS(旧:株式会社ケイオウエス九州口腔健康科学センター)を創設しました。
現在、株式会社KOSはこの、歯は臓器である「歯臓(ハゾウ)」という観点から、歯に入れる金属の安全性にも留意した歯科補綴物製作を行い、「口から始まる健康」をテーマに口腔ケア商品の開発にも力を入れております。
また、歯と全身のつながりについて著した書籍の出版、歯臓理念の普及・啓発事業にも積極的に取り組んでおります。
「歯があるのが当たり前の社会へ」